本事業について


本事業『成人発達障害当事者会の普及啓発事業』は、『東京都成人発達障害当事者会 CommunicationCommunity・イイトコサガシ』が行う、『独立行政法人福祉医療機構(WAM) 平成23年度助成事業・社会福祉進行助成事業』に基づく活動です。

>>『独立行政法人福祉医療機構(WAM) 平成23年度助成事業・社会福祉進行助成事業』 の目的


WAM ホームページ「社会福祉進行助成事業 ごあんない2011」(P2)より抜粋
少子高齢化の進展、家族意識の変化等に伴い、核家族化や高齢世帯の増加等が進み、家庭内で問題を抱え込む「老老介護」、「孤独死」、更には「児童虐待」等の問題が社会問題化しています。また、厳しい雇用情勢の中で働く場所を喪失した結果、格差の拡大・固定化や社会的孤立につながるという現象も増加しています。このように、地域や社会とのつながりが希薄化し、地域で助け合い、支え合うという仕組みが失われつつあります。
 私たち福祉医療機構(WAM)は、この助成事業を通じて、人と地域の絆をつくり直し、支え合いと活気に満ちた地域社会の再生をサポートしたいと考えています。このような社会を目指していくためには、公だけでなく、NPOや住民ボランティア、各種団体、企業、利用者(当事者)自身も含めた多様な社会資源の参画が必要です。
しかし、これらの資源は未だに断片化しています。
 私たちWAMでは、これらの資源がそれぞれの地域で有機的に連携・協働し、それぞれの得意とする活動を行いながら地域社会の再生を目指すシステムづくりに取り組みます。高齢者などが地域の絆の中で自立した生活が送れる社会、また、子どもたちが健やかに安心して成長できる社会の実現を目指していきます。

>>『成人発達障害当事者会の普及啓発事業』の概要

本事業は『成人発達障害当事者の孤立感が解消されていないという現状に対して、成人発達障害者の居場所作りと成人発達障害者と社会との共生のために、成人発達障害当事者および一般市民への成人発達障害当事者会の認知の向上を図ること』を目的に、『成人発達障害当事者およびその支援者を対象として、定期的にワークショップ開催や成人発達障害当事者会の情報発信』を実施する事業です。

>>『成人発達障害当事者会の普及啓発事業』の背景

現在、日本では、発達障害者支援法の制定より、児童の発達障害の早期発見・支援の整備を重点的に行っているところであり、そのことは見過ごされてきた発達障害者への支援にとって大変重要なことである。しかし、一方ですでに成人してしまった発達障害者や成人してから発達障害に気付いた当事者には、制度や施策が行き届いていないことで、発達障害を自覚している当事者および発達障害を自覚していない成人の当事者の孤立感が増長され、二次障害の問題や社会的な不適応が起きている状況にあり、障害者支援制度の範囲内で各団体が事業を実施しているところであるが、それぞれが行政や各地の自閉症協会や福祉事業団体から十全な支援を受けられない中で、資金的な困難や活動の幅の制限を受けているという課題を抱えているところである。

>>『成人発達障害当事者会の普及啓発事業』の必要性

上記の背景に対して、成人発達障害当事者、その支援者および一般市民への成人発達障害への理解と成人発達障害当事者活動の認知の向上の必要性があり、今回要望する成人発達当事者会の普及啓発事業において、ワークショップの開催や成人発達障害者による成人発達障害者の情報発信等を実施することにより、成人発達障害当事者の居場所作りと社会との共生が促進されることとなって、成人発達障害者および当事者会の理解と認知の向上に寄与するものであると考えている。